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上位校理系学生に聞く、「良かったリクルーター」と「惜しかったリクルーター」の違い

当社にて実施した人事ご担当者様向けセミナーのレポートです。
理系学生採用が困難になっている昨今、企業も先輩社員をリクルーターとして
ターゲット学生をフォローするなど、採用活動に力を入れております。
一方で理系学生はリクルーターや企業の採用活動に対して、どのような意見を持っているのか。
理系上位校学生に本音の意見を語って頂きました。
どうぞ今後の新卒採用への参考材料としてお役立てください。

【パネリスト学生】

Aさん        :明治大学大学院  理工学研究科  機械工学専攻 M2
・大学/学部      :大手自動車メーカー 技術総合職
・内定先      :大手電機メーカーで2週間の寮住み込みのインターン経験
・その他      :色々な会社を見て、内定者先を志望
:学校推薦を受け、面接
:大規模な社員座談会がプラスに働いた

Bさん
・大学/学部      :東京理科大学 基礎工学部 電子応用工学科 4年
・内定先      :大手メーカー 技術総合職
・その他      :会社によってリクルーターが付く人と付かない人を見た
学部生時代にリクルーターと接触できなかった経験あり
POINT
・リクルーター面談で選考する場合、学生に明示せずに行うと学生の不満につながる可能性がある
・福利厚生については、取得率等も含め具体的に話を企業側から行うことが望ましい
・リクルーターにも採用活動情報についてインプットする必要あり
・学生は本音を言ってくれるリクルーターを求めている
・研究などで多忙な理系学生にとっては時間捻出がポイント

インタビュワー
就職活動を振り返って、印象的だったエピソードについて教えてください。
Aさん
まず思い当たるのは2月に筆記試験を受けさせられたことです。思っていたよりも早いなと。

インタビュワー
早期段階から選考されることについてネガティブに感じましたか?
Aさん、Bさん
そうは感じませんでした。

インタビュワー
決められた時期から実施して欲しいという気持ちはありますか?
Bさん
そうですね。僕は学校推薦なので8月まで面接を受けられない中で、周りは早い段階からどんどん内定もらっていたので、それは非常に怖かったです。

インタビュワー
内定先は推薦ですか。
Aさん、Bさん
学校推薦ですね。

インタビュワー
採用媒体で大きなところが2つありますが、お2人は登録しましたか?
Bさん
かなり使いました。使い勝手はよかったですけど、表の情報ばかりで詳しくは載ってなかったり、そこはちょっと弱いかなと思いました。
Aさん
僕もある程度は使いました。

インタビュワー
インターンはいかがでしたか?
Bさん
ある会社さんは、ほとんど会社説明会と同じでつまらなかったです。大手企業を中心に1~2週間のものに行きました。夏と冬ですね。

インタビュワー
現場を体験する内容でしたか?
Aさん
そうですね、(社名非公開)と(社名非公開)は完全に配属されて課題をこなすというものでした。(社名非公開)はソフトウェアを仮想の状態で体験できるというのでした。難易度は高かったですね。

インタビュワー
何人ぐらい参加されていたのですか?
Aさん
(社名非公開)は50人ぐらいで、全国の製作所に割り振られるっていうものでした。僕は自動車部品を作ってるところで、寮に入って2週間ですね。お給料もいただきました。

インタビュワー
印象的だった会社はどんな会社でしたか?良い印象・悪い印象どちらでも結構です。
Aさん
ある会社では、OBの方から急に電話があって。最初はフランクな感じだったんですけど、どんどん志望動機とか自己PRとかを聞かれまして、それが実質の選考だったと後から聞いて非常に悪い印象を持ちました。選考するなら事前にそういったことを教えてほしかったです。
あとは他の自動車メーカーで同様にOBの方が月に2、3回大学に来て、説明会とか飲み会を開いてくださっていたんですけど、結局全部行かないと推薦が取れないっていうシステムになっていました。研究で忙しかったので厳しかったですね。

インタビュワー
それは懇親会に参加しないと教授からの推薦が取れないということですか?
Aさん
そうですね。形式的には学校推薦なのですが、実際は企業側がこの人とこの人をお願いしますという感じで指名するっていう噂です。最終的にOBの方の選考に残らないとどんなに成績が良くても推薦は取れないらしい。というか、実際そういう子もいました。

インタビュワー
それは推薦を取ってから応募し面接をして内定、という流れではなくて、そもそも選考を通過しないと推薦自体を取ることができないということなんですね?
Aさん
はい。そういう不明確なところが非常に悪い印象を持ちました。あとは、いい印象を持った企業さんはインターンシップに参加して、そのあとインターン生だけで説明会や懇親会を開いていただいたというのと、インターン生だけで先に選考をしていただけて内定を出していただけたので、それは非常にありがたかったです。結果的にお断りするときにも丁寧に対応していただいて、こういうところがいい印象としてありますね。
Bさん
僕は現場の社員の方をたくさん呼んでいただいたのが良かったですね。
例えば、生産技術とか開発だとか、色々な方をそろえていただいて、話もちゃんと聞けてよかったです。そのあと個人的に採用の事やどんなことを聞かれるかなども話せたので良かったと思いました。

インタビュワー
人と会うということは大事なんですね。
Bさん
大事ですね。人事の方がらみではない、現場の人から生の声を聞けるというのが重要ですね、実際にどういう待遇で働いているかとか。

インタビュワー
話を聴く先輩社員は、若手社員、ベテラン社員のどちらが良かったですか?
Aさん
もちろん両方がいいですけど、僕は5年目以下くらいの若手の方がありがたいです。30歳ぐらいだと、自分の近い将来のイメージがしやすいので。
Bさん
今までどのように働いてきたか、どのようなことをしてきたかを聞けるので、実際の仕事内容を聞くということに限定するならば歳を召された方の方がいいですね。部長クラスぐらいの方がいらっしゃればありがたいなと思いますね。

インタビュワー
それぞれ会って何を聞きますか。
Aさん
まずは、職場の雰囲気と福利厚生を詳しく知りたい。人事からの説明ではなく、現場の方が思っているぶっちゃけた感じの福利厚生を知りたいですね。あとは、自分のやりたい仕事をどれぐらいできるか、とか職種とかジョブローテーションとか知りたいですね。
Bさん
僕は、職場の雰囲気ですね。あとはその人がどのような仕事をされてきたか、仕事をどのように改善されてきたかとか。福利厚生も聞きたいです。

インタビュワー
理系学生は福利厚生を気にする人が多いのでしょうか?
Aさん、Bさん
そうですね。
Aさん
勤務地を気にする人はいますね。僕も(社名非公開)にインターンに行かせていただいて本当に勤務地って大事なんだなと心の底から感じまして、それから勤務地を中心に考えていました。
田舎だったり、暮らしていくのに不便な場所だったり。寮は生活が会社中心になってしまうので僕はちょっと嫌だと思って。

インタビュワー
福利厚生の中でも気になるところは?
Bさん
僕の場合は休みと有給ですね。ちゃんと土日が確保されるのかとか。確保されなくてもちゃんと代休が取れるのかとかですね。
Aさん
僕も有給取得率と休日出勤がないのかとか、あとは寮のきれいさ、快適さですかね。

インタビュワー
周りのご友人も福利厚生を気にされる方が多かったですか?
Bさん
安定している会社に行きたい人は、大手ではなく中小の福利厚生がいい会社に行ったりとかはありましたね。ただ、会社説明会ではお金のことに関しては聞きにくかったです。説明会には人事の方もいるので、後日就職課の先生にOBを紹介してもらって、電話をかけて聞いたりとか。

インタビュワー
自分で探してOBに直接聞くんですね。
Aさん
あとは学内説明会で給与明細を持ってきている会社の方がいまして。その時は人事の人がいなかったので、詳しく突っ込んだ話ができましたね。

インタビュワー
人事の方がいらっしゃられない方が色々と聞きやすいのですか?
Aさん
そうですね。社員の座談会の時には、会社によっては退席してくれる会社もありました。
Bさん
退席していても僕は怖いです。あとで共有されるかと思うと。

インタビュワー
現場の人だから安心して話せるというのはありますか?
Bさん
あるんですけど、人事とつながっているんじゃないかっていうのが一番怖いです。
Aさん
僕も同じなのでOBの方に確認していました。会社によっては福利厚生を聞きたいでしょ、給与はこれぐらいだよとか先輩社員の方から聞きづらいことを話してくれるところもあって。そういう会社はいい印象を持ちますね。

インタビュワー
他に福利厚生以外で聞きにくいことはありますか?
Aさん
基本的な情報は聞いたらいけないんじゃないかっていうのがあって。「この子はうちの会社に興味ないんじゃないか」「適当な気持ちで来てるんじゃないか」と思われそうで。

インタビュワー
例えば基本的な情報というとどんなことですか?
Aさん
今後、今メインでやっている事業はどのように伸びていくのかとか。どういうところに力を入れているのかとか。疑問点が起こったとしても「さっき言ったのにまた聞いてきてこの子はバカなんじゃないか」と思われるのが怖くて再確認しづらいですね。
Bさん
最初の頃はどの社員に話を聞けばよいのかが分からなくて、よくわかっている社員を探して聞けばよかったなというのはありましたね。例えば技術系の新人だと1年間は研修中ということもありますし、聞くときはベテランの方がいいかなとか。

インタビュワー
それがさきほどお話されていた、職位が上の方へ話を聞きたいというものにつながるんですね。逆に、Aさんは若手社員に話を聞きたいとのことでしたが、どんなことを聞いていましたか?
Aさん
聞きたいというよりも、5年後が自分はどうなっているんだろうというイメージをしたくて。なりたいと思えるかで志望度も変わってきます。

インタビュワー
印象の良いリクルーター、悪いリクルーターの違いを教えていただけますか?
Aさん
良かったリクルーターは本音をぶっちゃけてくれる人ですね。フランクに給与のことも教えてくれたり。あと、説明会で緊張して質問できないときに、しゃべりやすい雰囲気を作ってくれる方にもいい印象を持ちました。例を挙げてもらえたり、間をうまく埋めてくれたりしてくれるとありがたかったですね。
Bさん
(社名非公開)は、リクルーターをつけない、OBは紹介しないと採用HPに書いてあるんですけど、僕のところにTELがあり、「社員と話をしてみたら?」となったんですね。で、フェアじゃないんだなと思って悪い印象を持ちましたね。

インタビュワー
自分が特別扱いされていても、悪い印象がありますか?
Bさん
ラッキーだとは思いますが、フェアじゃないんだなと。半々ですね。他の上位校の人たちにもやるんだろうと不信感を持ってしまいますね。
また、当時は学部生で6月頃だったので研究には全然手を付けていないのに、研究内容をパワーポイントを使って発表しろみたいなことを言われたところは、あまり印象は良くなかったですね。

インタビュワー
それは面談で?
Bさん
はい、面談の形式で。学生のスケジュールを理解していないことにも不信感だし、会社全体にも不信感ですね。あと、リクルーターがらみで不満だったのは、どうしてうちの大学にリクルーターが付かないんだということですね。他の早慶、旧帝大だとリクルーターがつくんです。いまはそういう情報がネットで拡散しますから。
Aさん
悪い印象は、説明会にいらっしゃったリクルーターがすごく暗かったことです。他には配属リクルーター制度っていうのがあって、行きたい事業所に自分で行って選考を受けるというので、その場所を何度も往復しなくてはいけなかったことですね。新幹線代は出ないし。すごく負担でした。

インタビュワー
行く時間も費用も負担になるということですね。
Aさん
それなら東京でまとめて選考を一気にしてもらえたらと。向こうで説明会や選考も兼ねている工場見学をさせていただけるのはいいんですけど、何度も行くとなると僕は新幹線代を捻出するのが難しかったので受けられなかったです。
2週間インターンに行って、いい印象を持っていたので東京だったら絶対行ってました。

インタビュワー
説明会でお会いされたリクルーターの方が暗かったというお話がありましたが、他の理系学生の方もコミュニケーションが得意ではないリクルーターの方がいらっしゃると学生の方が気を使わなければならないから戸惑う、と仰っていました。
Aさん
その人=会社全体のイメージが悪くなってしまいますね。

インタビュワー
コミュニケーションが得意でなくとも技術面が優れた方かもしれないですが、そこにはフォーカスされないですか?
Aさん
説明会ではネット以外の情報が欲しいので具体的な技術よりも、どういう人が先輩になるのかというのを知りたいと思っていました。その点ではコミュニケーションが得意でない方だとプラスには感じられませんでした。

インタビュワー
他にはありますか?
Aさん
インターンに行ってリクルーターがついてそのまま内定もらえたという人がいました。うらやましいなと。
Bさん
エントリーシートの添削を丁寧にしていただけたりとかは非常にいい印象がありますね。
会社によっては大学院生だけのイベントもあって、それは僕は院生なので嬉しいのですが、正直学部生がかわいそうで、嫌な感じだと思いました。

インタビュワー
さきほどの特別にリクルーターがついたというのと同じですね。
Aさん
ある会社がうちの採用はフェアにやりますとうたっていて、それは本当に全部教えてくれるんですよ。一次面接はこのぐらいの日にやるよとか、そのステップはこうなってますとか。大学に行くリクルーターも均等になるように、学生が行きたい部署のOBを指名して。その会社は本当にいい会社だなと思いました。
僕としてはフェアさっていうのが大事だと思っています。院生としてメリットがあればもちろんうれしいですけど、裏でずるいことをやっているんじゃないかと思いますね。

インタビュワー
リクルーター制度そのものではなくてリクルーター個人としていいなと思った人はいましたか。
Aさん
若手のリクルーターの方に質問した時に、その方が分からなかったことをわざわざ上司の方に確認をして下さったことがあって。親身に対応してくれるのはいいですよね。
Bさん
人柄というのではないですけど、生産技術の生産システムのことを聞いて詳しく教えていただけたのはすごくありがたかったですね。

インタビュワー
今まで会ったリクルーターの中で、こういう対応して頂けたら、もっとありがたかったという方はいらっしゃいますか?
Aさん
学生は選考されてるかどうかがすごく気になるので、選考なのか違うのかを匂わせてほしいなというのはあります。採用活動のルール的(倫理憲章)にハッキリと言えないのかもしれないですけど、選考するならば準備をしたいので、暗に分かるように工夫してほしいと思います。あとは出来る限りコミュニケーション力が高い方とお会いできると嬉しいです。学生としては会えるチャンスは少なく、理系学生は時間を捻出するのも大変なので。

インタビュワー
一回あたりのリクルーターとの話はどれぐらいの時間がほしいですか?
Aさん、Bさん
30分ぐらいあると嬉しいです。1対1だと尚ありがたいですね。逆にリクルーター2対学生1だと圧迫面接のようになって怖いですね。それならば10分でいいから1対1がいいです。
Bさん
そういえば、社員の方によっては、採用スケジュールが変わったのをあまり理解していない方もいらっしゃいました。面談の前提を僕(学生)の方から説明しなければならないこともありました。

インタビュワー
就職活動のトレンドやスケジュールを押さえた上でちゃんと話してほしいということですね。
Aさん
それはありますね。

インタビュワー
現場のリクルーターにジャッジされることについてはどう感じますか?
Aさん
大きな会社だととんでもない数の人が受けに来るからリクルーターがジャッジするというのは理解できるんですけど、大して質問しないのに不合格になると悔しさはありますね。僕の問題なのか、リクルーターの方の面接スキルの問題なのかと思ってしまいます。できれば人事の方がいいですね。
Bさん
僕はいずれにせよ、複数人で判断してもらいたいです。

インタビュワー
複数人ということだと、座談会兼、選考会のような形で、人事担当者やリクルーターが2、3人いてジャッジするのはどうですか?
Aさん、Bさん
それはいいですね。

インタビュワー
これは複数人でジャッジされているのである程度納得できるわけですね。
Bさん
人事がいらっしゃるということは実質的に選考だと感じられて、僕も切り替えられるので。知らないうちにジャッジされるよりはフェアに感じます。

インタビュワー
リクルーター制度について、制度の面で何かお感じになるところはありますか?
Aさん
制度として感じるのは、選考ステップが人によって違うのはフェアじゃないなと。同じ会社ですごく早くに内定出ている子もいれば違う子もいて。より正確にジャッジするために面接回数を増やすというのは分かりますが、3次面接まであるとHP上で書いてあるのに人によっては2次で内定をもらっていたりすると、コネなどの特別ルートがあるのではないかと疑ってしまいます。

インタビュワー
そういうフェアさは内定承諾する上でも基準になりますか?フェアじゃないから辞退しますということにもなりますか?
Aさん
僕の場合は、あり得ますね。フェアな会社というのが会社選びの基準にしているので。

インタビュワー
工場見学が選考上で必須になっていることについては、ポジティブ・ネガティブどちらに受け取りますか?
Aさん
それは志望度によるというのが本音ですね。ちょっと興味がある程度だと、工場見学は時間がかかるので避けたいなと思います。
Bさん
志望度とそれに掛かる時間で決めます。志望度が高ければ行きますし、逆に行く人が少なければチャンスと捉えるので。第二志望のようなところだと行かない可能性が高いですね。

インタビュワー
第二志望だとしても時間が掛かると行かないということなんですね。学校が忙しい理系学生は時間を相当シビアに考えるのですね。採用側もその辺を考慮する必要がありそうですね。
Aさん、Bさん
そうですね。

インタビュワー
理系の学生さんは集団面接やグループディスカッションを嫌がる方が多いと思うんですけど、そういう選考があるなら受けるのをやめようとか思いますか?
Aさん
僕はそこまで嫌じゃないですね、むしろ得意だったので。
Bさん
僕は嫌ですけど、だからと言って辞退しようとまでは思いません。

インタビュワー
お二方とも、ありがとうございました。
Aさん、Bさん
ありがとうございました。
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